2009年7月12日(日)![]() マエストロの数々の仕掛けは? そして、あるパートに神様降臨!? いよいよ本番当日。 午前中に、最後の合わせ練習。泣いても笑ってもこれが終わったら、本番だ。 一通り練習は終わったものの、4楽章の冒頭のリズムがイマイチ揃わないまま、一抹の不安・・・。 1ベル、注意のアナウンス、2ベル・・・オケ入場。さあ、コンサートの始まり! 会場はほぼ満員。合唱団の人数からして超満員でもおかしくないのだけど・・・でも、9割方席が埋まっているのをみるとやっぱりやる気がみなぎるよね。 チューニングが済むと、マエストロが颯爽と入場。 「イーゴリ公」演奏開始。 冒頭のホルン。 えっ? 出だし・音程ともピッタリ! 練習では何度やってもダメだったのに。アマ・オケの本番では、こういう奇跡?みたいなことが結構起きるんだよね。 中間部のホルンの大ソロ。最初の音こそ震えがあったものの、ほぼノーミスの出来。オギドン、さすが! 誰かのファインプレーはオケ全体を活気づける。いい感じで前プロ、無事終了。 15分休憩の後、いよいよ「第九」。 今回の「第九」には、マエストロによる数々の仕掛けが施されている。さて、この仕掛け、一つでも気付く人はいるかな?(もし、気付いた人がいたら、管理人にメールしてみて下さい。いいことがあるかも?) 第1楽章、こちらも冒頭のホルン、ピッタリといい感じでハマる。おいおい、今日のホルンはメチャクチャいい感じじゃないか! その後もよい緊張が漂っている。このまま最後までいけば・・・よし! と思った瞬間、会場から拍手が! 市原の聴衆の無知さを恥じるべきか、それとも熱演ゆえの反応か・・・まあ、どちらでもいいか。 拍手が収まるのを待って、第2楽章。出だしの弦楽器は1楽章の最後の興奮を吹き飛ばすようなffで弾くようにとのマエストロの指示通り、みんな渾身の力を込めて弾く。いいぞ、いいぞ! 2楽章が終わるとまたもや拍手。もうどうにでもしてくれ〜。 合唱団・ソリストさんが入場し、第3楽章。「美しく、美しく・・・」 マエストロが直前の練習でも言っていた言葉が頭の中を駆け巡る。中間部、またもやオギドンのソロ。決まった〜! 今日のホルンは、もう言うことなしだね! 美しい3楽章の後は、さすがに拍手はなかった。ほっ! そして、第4楽章。冒頭のリズム、揃うか? ギリギリセーフ。はぁ〜、よかった。 第九で一番始めに歌うのはバスのソリストさん。相当、緊張するらしい。「この部分は何度やっても怖くて逃げ出したくなりますが、今日はオケの熱演に力をもらいました。」と打上げでおっしゃっていた。 確かに、この日オケも合唱も熱演だった。ゆえに、トルコマーチの前のオケ・合唱共にボルテージがあがった部分で拍手が湧き起こってしまった。いや、あの、まだ続きがあるんですけど・・・。マエストロが左手でちょいちょいと客席を静め、トルコマーチへ。いや〜、こんなことがあるなんてね。(苦笑) 打上げの席でマエストロが「今にして思うと、あそこで拍手をもっと盛り上げて終りにしちゃってもよかったかもね〜。演奏会、早く終わるしぃ。失敗したなぁ。」なんてジョークを言っていました。お茶目♪ 最後は、もうお祭り状態でものすごい超高速のプレスト、プレスティシモで第九終了! 「ブラボー!」の声が飛ぶ。いや〜、楽友オケの歴史に残る名演になったんじゃない? アンコールは全然考えていなかったのだけど、マエストロが機転を利かせて、第九の中でも一番メジャーな合唱部分を再演。盛り上がりました〜。 つくづく、このマエストロは演出が上手だなぁと感心しました。 【2次会でのひと言】 オケのメンバーで2次会に行くと、マエストロがホルンのメンバーに「君達、今日、最高の出来だったね! あんな実力があるなら、練習の時からちゃんと出してよ〜」と握手しながら話していた。確かに・・・。 ていうか、本人たち自身が本番の出来に驚いていたので。。。未知の力、いよいよ開花か? とにかく、今回は、ホルンパートに神様が降臨したようでした。 【マエストロの最大の仕掛け!? “曖昧模糊から生まれる力?】 ほとんどのアマ・オケがそうだと思うけど、本番に向けて、スミからスミまでこれでもかというくらい、きっちり合わせ練習をするよね? 市原でもだいたいがそういうスタイル。でも、このマエストロ様は、わざと少し曖昧な部分を残しておくらしい。それが本番でよい緊張を呼ぶのだと・・・本当かよ? でも、確かに、今回はそのおかげでみんな意識を集中させていたように思う。うーん、深イイ。 さあ、「夏の第九」が終わると、次は9月のアン・フェス(吉田マエストロ登場!)、12月のプッチーニと忙しくなるね。早め早めに譜読みをしておきましょう! みなさん、お疲れ様でした。 |
2009年7月11日(土) 13:00〜19:00 ステージセッティング&ゲネプロ いよいよゲネ・プロだ〜〜〜!! さあ、今期もついにゲネ・プロまでたどり着きました。 まずは、会場設営。今回は、合唱さんが大勢なので、山台の組み方にはかなりの工夫が必要。ホルンのオギドンが中心となって、淡々と作業が続く。マエストロの希望や木管1列目の要望をかなえるため、随分いろいろ考えてきたみたい。少し複雑なセッティングもみんなの協力で30分ほどで終了! 素早い!! その後、音出し・合唱団の立ち位置確認などの後、マエストロが指揮台に上がり、ゲネラル・プローベの開始。 まずは、「イーゴリ公」序曲。2週間ぶりの合わせということもあって、少しぎこちなさが・・・。 どうしても気になる箇所をほんの少しだけ返し練習して、「第九」へ 「イーゴリ公」もそうだけど、冒頭のホルンの出だしと音程がぴったりはまらない。ふ、不安だ〜。 その後も、やはりどことなくぎこちなさを匂わせつつ、1楽章、2楽章と進む。3楽章に入る前に、合唱団入場。 合唱団が落ち着いたところで、第3楽章開始。「何度聞いても素敵なメロディーだなぁ」とタクトは聞くたびに感動してしまう。そして、第4楽章。ソリストさんが入ったのはこの日が初めてで、オケ側に少しとまどいがあるようだ。 一通り合わせが終わったところで、休憩。フーッ。何かハラハラするところが多くて、疲れたよ。 さて、休憩後は、第4楽章の返し練習。マエストロから合唱団に「天使の羽に乗って飛んでいくように、会場の後ろの方のお客様にも聞こえるつもりで声を遠くに飛ばして!」「もっともっと」と声がかかる。 そして、最後に「特に男性は、今日はしっかりお肉を食べて明日のための力をつけてきて下さいね!」だって。(笑) 合唱団・ソリストさんは一足先にゲネ・プロ終了。 「明日にはもっとオケは上手になっていますから。」とマエストロがジョークを飛ばす。うん?ジョークではなく、本気? さて、ここからはオケのみの練習。1楽章から。これまでの注意点を再点検するように、2楽章、3楽章と進んで、最後に「イーゴリ公」をやって、予定通り19時tutti終了。 みなさん、お疲れ様でした。明日、これまでの成果が発揮されますように・・・。 【時差ボケのマエストロ】 タクトが入手した情報によると、マエストロは前々日オランダから帰国したばかりだったらしい。しかも、帰国後も忙しくしていて、時差ボケが残っていたようで、ゲネ・プロの途中でふと意識が飛んだりしていたらしい。ひょえ〜、明日のために、早く帰って寝て下さい! |
2009年6月28日(日) 14:00〜21:30 全曲 メリハリをしっかりつける かなり激しい雨の中、午後は青少年会館で第九の1〜2楽章の合わせ。 やはり蒸し暑い・・・。本当に空調をどうにかしてほしい!! とそんなことにはめげず、マエストロの熱い指導が始まる。 冒頭の6連符は、余拍で「高田馬場、たかだのばば・・・」と唱えて入りましょう!? 木管はpが大きすぎないように。 その他は、これまで言われた通り。 そして、2楽章。弦の出だしの音は可能な限り、大きく激しくはっきりと。 9小節目からの2ndヴァイオリンは全員が揃って確実に弾けるように(4小節間だけでいいから?) そして、木管はちゃんと音のリレーを! 56小節目のフルートと1stヴァイオリンは、狂乱したぐらい大きく目立って! 139小節目からはフルートとファゴットが主役。他の人は音を控えて。 159小節目からは弦→管、絶対に気を抜かない! フルートがイニシアチブを! 177小節目からのファゴットは大きめに。 Prestoからは速いけど、慌てた感じにならない。 とここまでで一旦練習終了。後半は本番会場の市原市民会館大ホールにて合唱合わせ。 まず、ウォームアップも兼ねて、655小節目から。ここは付点2分音符で動いているパートが大事。 アルト→テノール→バス→ソプラノの順で出てくるからその場所になったら他より大きく。その他のパートは少し控えめに。(ソプラノは音が高くて大変だろうけど。) 730小節目は必ず体をかがめるように小さく! 851小節目からの合唱は前回のマエストロの要望をしっかりマスターしてきていた。OK! 合唱が終わった920小節目からはオケの最後の見せ所! しっかりとね!! 928〜931小節目は管、932小節目〜935小節目は弦が頑張るように! 936小節目からの木管の上行、できる限り大きく!! ここで休憩。 後半は237小節目から練習開始。 と合わせを始める前に、マエストロから解説。 「みなさん、前回お話したケルプという天使について調べてみましたか?」 といって、マエストロはイラストをヒラヒラ。 「ケルプは第2位の智天使と言われてるけど、見た目は天使とは思えないちょっとグロテスクな風貌で・・・その天使が神の前で番をしているために、神から祝福や快楽を与えられたくてもなかなか前へ進めない。そして、諦めた人々はどうするか? 現実の快楽に目を向ける。当時、華やかと言われていたトルコへと向かうわけ。これから歌うのはそういうシーンだから。」 そして、合わせ開始。前回一度合わせているので、雰囲気はよさそう。オケの方がまだまだ練習が必要かな。(細かいところで。) トルコマーチの部分はもっともっと明るく陽気に! (でも、あまりにも陽気な感じでテノールY先生のイメージと違ったのか、Y先生「フロ・・・、フロ・・・?」といきなり迷子に!なるシーンも) 合唱合わせは、割とスムーズに終わりました〜。 合唱団が解散した後、オケは再び練習。「イーゴリ公」を頭から。(昨日は冒頭部分をやらなかったので。) 出だしのホルンは1番の音量が最大になるようにその他は抑えて。 弦楽器は7小節目のfに向けてしっかりcrescする。fになってからもすぐ弱くならずに音量を維持。 ここのダイナミクスをはっきりつけることで今後の展開に期待を持たせ、観客の耳をひきつける。 Aの2拍目からの木管の4分音符は、8分音符2つ分を感じて実のある音を。 あとは、これまで言われたことを各自がしっかりやること。 9時半までみっちりと練習でした。 みなさん、本当にお疲れ様。 次は、いよいよゲネプロ。それまでに、個人・パート・セクションで更なる練習を! 【楽しげな指揮】 井戸田先生は、実に楽しそうに指揮をする。 なので、演奏している側もいつのまにか引き込まれ、ノリノリで演奏していたりする。 いいんじゃない? |
2009年6月27日(土) 18:30〜20:45 「第九」3楽章&イーゴリ公 誰と音楽しているのか?を考える。 今日は、かなり蒸し暑い・・・でも、青少年会館の冷房は7月からでないと使えない。 しかし、地球温暖化が叫ばれる昨今、少し前倒しで使えるような配慮をしてもらえないものだろうか? 背後の窓を開けられる管楽器チームは少しマシだが、住宅街に面しているため空けられない窓側にいるマエストロと弦楽器チームは汗だくで練習。お気の毒でした。 そんな中、練習も大詰めと言った感じ。 まずは、第九の3楽章・43小節目の1stヴァイオリンから。冒頭に出てくる主題のヴァリエーションは音程にもっともっと気を配って。間に入ってくるクラリネットとファゴットは深い音で。2ndヴァイオリンとチェロのピチカートの伴奏はお互いをもっと聞き合って会話するように。 65小節目からの木管のメロディーは途切れ途切れにならないで常にレガート。 とやったところで、冒頭から。 出だしの木管はなるべく似通った音質で。 25小節目からの2ndヴァイオリンとヴィオラのメロディー、美しく! 33小節目からは他の楽器が伴奏に加わるので、前より少し大きめに。 97小節目からの木管とホルンはオルガンになったつもりで動きをピッタリ揃えて和音を大切に。 99小節目からの付点二分音符は、ただ伸ばした音にならないように。中に8分音符がぎっしり詰まった感じで動きのある感じを。 最後の弦楽器のピチカートは貧弱にならないようしっかり。 そして、イーゴリ公。 今日はチューバさんが来ているので、いきなりアレグロから。 金管は前の人の音量をしっかり引き継いで、動きが一つのラインになるように。(出遅れない) (タクトが入手した情報によると、マエストロはもっとテンポを上げてやるつもりらしい。金管群は覚悟しておくように!) 60小節目からのトロンボーンは重くならないで先へ進むように。(後半も同じ) Bの1小節前のヴァイオリンは、一気に駆け上がりましょう! 214小節目からのヴァイオリンはcon anima(動きを持って) のんびりしないように。 285小節目からの木管の8分音符はなおざりにならず緊張感を持って。 331小節目からの木管→ヴィオリンのトリルは明るく Sからのファゴット、ヴィオラ、チェロのメロディーはたっぷりと。 さて、明日は、午後オケ練のあと、夜合唱合わせとハードだけど頑張りましょう! |
2009年6月14日(日) 9:30〜15:45 「イーゴリ公序曲」&「第九」3,4楽章![]() ![]() 今日は、まず朝一番(といっても9時半だー)にチェロ&コンバスの特訓。課題はもちろん第九・4楽章だ。 マエストロに直々に指導いただけるなんて、羨ましいような、コワいような。。。 その後、「イーゴリ公」の合わせ。今回の着目点はこれ↓ ・出だしホルンの和音合わせて ・2小節目 チェロのめいめいの音程合わせて ・36から28の2ndヴァイオリンのボーイング変更 アクセントがつかないように弓の返しを止める ・1stヴァイオリンのメロディは色っぽく シンガポール航空のアテンダントのように悩ましく?! とここで、マエストロお得意?の余談の始まり始まり〜 「悩ましさはシンガポールでなくっちゃ、キャセイではだめだね。ついでだがキャセイはロールスロイスの乗り心地。車でないのに変だけど・・・。そうそう車はいろんな車に乗ってその違いを実感すべきだな。高級車と軽では世界が変わる。」 音楽もいろいろと言いたかったかは・・・不明 そうそう、中学生の女の子に好きな男の子のこと思いながら弾きなさいといってセクハラだとの野次も受けてました。(^_^;) さて、再びまじめに・・・ ・122からのトロンボーンは音の立ち上がりがおそい。大きい楽器はどうしても遅くなるので、少しフライングするぐらいに吹くこと ・Lからはホルンのソロにあわせるように伴奏すること、音量、ニュアンスとも ・Sの前4小節のビオラの刻みは煽るように弾く ・549からのビオラとチェロは滑らかに、16分-16分-8分の音形で8分にアクセントつけないよう とまあ、こんな感じ。みなさん、しっかりメモしましたか? 午後は、第九・3楽章から。 「この曲はさ、天国のイメージだからさ。とにかく可能な限り美しい音を追求して! 絶対惰性で音を出しちゃダメ!!」 出だしの木管、1stヴァイオリンからすでにマエストロのお気に召さないらしい。何度も何度もそれらしい音が出るまで繰り返し。美しく・美しく・・・午後の練習にはちょっぴり辛いフレーズである。(聴いていると心地よくて眠くなっちゃうんだよね。) ・途中のトランペットはその天国の世界を打ち破る悪魔登場みたいな感じで! いやはや、トランペットは神になったり悪魔になったり忙しいね。(苦笑) ・中間部のホルン・ソロはご自由にどうぞ〜。ってやれるように、みんなはその前の部分を弾いてあげてね。(弦の3連符が遅くなりすぎないように) そして、4楽章。昨日やらなかった部分を中心に合わせ。 まずは、出だしの部分をどのくらいの速さまでやれるか、ゆっくりめから少しずつテンポを上げて確認。 どうやらマエストロは可能な限り速くやりたいらしい。みんな(といってもここは管楽器のみか)、頑張ってついていってね〜。 その後に続くチェロ・コンバス隊は朝の特訓の成果が出て、なかなか力強くいい感じ。 ・92小節目のチェロ・コンバスで始まる歓喜の主題は、低いところからどんどんどんどん高いところへ、気持ちも高揚していくように。そして、最後(201〜202)は柔らかな翼で高く飛んで! ・331小節目から始まるマーチは、神に近づけなくて諦めた人がトルコ(現実の快楽に満ちた町)で浮かれて歩いているんだから、もっともっと楽しげに! ・432小節目からは闘争の始まり。(現実の快楽に溺れていてはいけない?) 激しく!! ・そして595小節目から説法が始まる。トロンボーンは神の声だから神々しい音で。 ・627小節目、631小節目で5度音が下がった時に神にひれ伏した気持ちで。 ・630小節目・634小節目・638小節目の3拍目はちょっと待ったりするので、指揮をよく見て飛び出さないように。 ほかにも細々した指摘があったかも・・・タクトは少しぼんやりしていたので、見落とし部分は各パートでフォローしてね。 さてさて、次のtuttiは2週間後。それまでに少しでもマエストロのもっているヴィジョンに近づけるか? みなさん、頑張って下さい! 【マエストロのこぼれ話】 いま使っている総譜が近衛秀麿の使っていた楽譜で戦時中のものであること知った。ということはN響はそれ以降イーゴリ公を一回も演奏会で弾いてないということ。それもすごい! この曲はアマチュアに好まれているようだね。 そして、嬉しいニュース!! 今年のアンサンブル・フェスタで吉田マエストロ復活!? 曲目はハイドンの交響曲第104番「ロンドン」(抜粋)に決まりました〜。 秋以降も忙しいけど楽しみですね♪ |
2009年6月13日(土) 18:00〜21:30 合唱合わせほか 歌詞の意味をもっと噛みしめて!! 今日は、ぜいたくにも本番会場にて合唱合わせです。 とはいっても、さすがに本番さながらの舞台セッティングは無理なので、山台はなし。 今回の合唱団は、市原市楽友協会合唱団プラス市原市合唱連盟加盟団体プラス一般公募の総勢140名という大所帯。しかも、そのうちの8割が第九は初体験なのだそう。 200名以上という演奏者を統べるマエストロは、相当な手腕が要求されますね・・・。 さて、N響の定期公演を終えてから、電車に飛び乗りやってきたマエストロは、本番後とは思えないエネルギッシュさで指導! ひょえぇ〜、すごいスタミナ!! 4楽章の合唱団部分を拾い出して、まずは一通り合わせ。 そして、最後の方から返し練習開始。合唱団のみなさんに、「“!”がついた言葉は特に強調したい単語だからはっきり大きく!」とか「ここは、もっとソフトに可能な限り小さく」などの指示が入る。 マエストロは言葉の一つ一つに結構こだわりがあるようで、何度も何度も納得がいくまで同じところを繰り返す。(このへんは吉田マエストロと近いですね。)なので、練習はあまり進まず、あっという間に合唱合わせの時間が終わってしまった。 最後に、マエストロから合唱団のみなさんに 「楽譜なんてのはただのメモ書きにすぎない。そこから、僕らはただの音ではなく、音楽を紡ぎ出さなきゃ! 特に歌は、歌詞があるんだから意味を掴み取りやすいはず。 次回までに歌の意味をしっかり把握して来て下さい。」 との注文。確かに、意味を知らずして歌なんて歌えないよね。 合唱さんが解散した後、オケはまだまだ練習。1楽章・2楽章の合わせ。 これまで言われてきたこと、、、う〜ん、出来てない? もう一度楽譜のメモを見直して各自練習練習。 【マエストロのこぼれ話】 ある第九公演でのこと。 著名なドイツ人指揮者が第4楽章で合唱団が歌い始めると、前にいるドイツ語ベラベラのヴィオラ奏者に何やらしきりに話しかけている。何だろう??? と後で聞いてみると・・・ 「彼らは一体何語で歌っているの?」 と質問されたとか。 笑うに笑えないお話でした。チャンチャン♪ |
2009年5月30日(土)〜31日(日) 合宿:岩井海岸いとうRYOにて メロディー担当は、音にもっと責任感を持って! 今年も岩井海岸にて合宿です! スケジュールを見ると、、、13時からtutti開始、夕食後21時30分までtuttiと一日目から結構ハード・・・。 でも、みんな集まりましたねぇ。40名近くが参加しての大合宿となりました。 翌日も朝9時から15時半までみっちり練習。 この二日間で「イーゴリ公」「第九」とも随分形になってきた感じ。 印象深いのは合宿2日目の午前の練習。井戸田先生は前日(というか当日の早朝まで?)の懇親会のお酒が残っているのか、いつもにも増して饒舌。世界的な指揮者さんの裏話など面白いのなんのって〜。 その中で、「メロディーを担当する人は一つ一つの音をもっと大切に! 何の感情もない音を出してはいけない。だた何となく音を出すなんてもってのほか!! メロディーを弾くということにもっと責任を感じて!」と熱く語られていた。 それを聞いていて、何となくだけど・・・それはほとんどいつも音楽の土台を担っているコントラバス奏者さんの心の叫びというか願いのように思えてしまった。 結局、「第九・3楽章」の冒頭の1stバイオリンさん、その後の2ndバイオリン&ヴィオラさんのメロディーはまだまだ先生の望むような音楽には遠く及ばず。。。心を込めて弾く・・・簡単なようで一番難しいことなのかもしれない。 「イーゴリ公」は、管楽器の連係プレーがもっとスムーズにならないと音楽の流れが止まってしまうので、決してひるまずに! その他、「ベートーヴェンの曲はティンパニがとても重要!」とのこと。 ティンパニ担当のGさん、頑張ってねー♪ 井戸田先生・・・クールな方だと勝手に思っていたけど、タクトを持つと実はものすごい情熱系でした! 4楽章の最後なんかジャンプしてたような・・・。 次回は2週間後にいよいよ合唱合わせ。どんな感じになるのかドキドキワクワク。 合唱団の方々を心配させないように、各自・各パートでしっかり復習練習をしておいてね。 【たけうち・りき???】 井戸田先生のお話の中にたびたび登場する「たけうち・りき」・・・誰? “おおさかのよる〜♪”と歌っているらしい。しかも、その歌(声?)には独特のムードがあり、それが先生の心の琴線に触れているもよう。 メンバーのみんなは、「たけうち・りき」を知ってましたか?? |
2009年3月28日(土) 18:45〜20:45 「イーゴリ公序曲」&「第九」 1楽章 木管楽器の中でむずかしいのは・・・? 3週間続けてのtuttiです。気合いが入りますね〜。出席率もかなりいいです。トランペットさんが欠席なのが残念ですが・・・。 さてさて、今日はイーゴリ公の合わせから。 ・冒頭のホルンとチューバは決して生々しい音にならないように。ティンパニの影にそっと隠れる感じで。 ・2小節目からのチェロ・コンバスは音程を合わせるように。(パート練で確認しておいてね) ・Aからの木管のメロディーは、ただの4分音符の羅列にならないように。4つ目のスラーはすこしゆっくり。 ・80小節目からのVnは「おかちまち、おかちまち・・・」で弾いて。 Clは音の立ち上がりが遅れないように。 ・Allegro直前の2nd Vn.の半音の動きは、何かが始まる予感を込めて。 ・AllegroからのTbのかけ合いは、はっきりと。音程を正しく。 ・Cから4小節かけて少しrit.(次に続くClのメロディーが慌てた感じにならないテンポに持っていく) ・CからのClのメロディーは16分音符で急がない。 ・117小節目あたりから少しずつaccel.し、DでAllegroのテンポに ・210小節目からのFlとVaは2小節間でたくさんcresc.して212小節目からは豪華な感じ(?)に ・214小節目からのVnのメロディーはたっぷり&しっかりした音で。 ・Gの2小節目からテンポをあげて ・261小節目からの木管&Vn、Vaは8小節が1フレーズとなるように。 ・Hからの低弦さん、誰も助けてくれません。しっかり練習を! ・Iから少しaccel. ・Iからの低弦(と少し遅れてFg)、pからじわじわとcresc. ・Lの2小節めは必ずpに落す。その後4小節かけてcresc.→mfの繰り返しを忘れない。 ・370〜371小節目はmolto cresc. ・388小節目からのHr、Trbは音程をしっかり合わせて。 ・Pから6小節かけてaccel.し、Allegroのテンポへ とこのあたりで「イーゴリ公」の合わせは終了。後半は第九の1楽章 ・冒頭の2nd Vn.とVc、「たかだのばば、たかだのばば」と唱えてから弾く!? ・51小節目からは重くならず、加速する感じで。 ・55小節目からの弦と管のかけ合いは、すき間を作らず、緊張感を持って ・74小節目は全員が即座にp ・110小節目からのVnはヴィブラートをあまりかけずに淡々と ・198小節目からの1st Vn.は4分音符で音が痩せないように! ・363小節目の1st Vn.はジェットコースターをイメージして(364小節目の頭が大きくなりすぎないように) ・369小節目はff!! ・427小節目の1st Vn.は4分音符で音が痩せないように、pでも太い音で。 ・429小節目、1st Vn.は4分音符でcresc. ・469小節目の弦楽器は一斉にp Hrは歯切れよく 先生の言葉を聞き逃さないよう、しっかりメモしたつもりだけど、、、抜けているところがあるかも。 それぞれのパートでフォローをよろしくね。 次回(4/11)は、第九の3、4楽章をやるそうです。 【フルーティストがオカンムリ?】 「イーゴリ公」の合わせの時、クラリネットさんがちょっと吹きにくそうにしていたら、マエストロが 「クラリネットとかオーボエとかリード楽器は音の立ち上がりとか難しいよね。ダブルリードなんか本当に難しいと思うよ。それに比べたら、フルートは簡単というか・・・こんなこと言うとフルートの人に怒られそうだけど。(笑)」 とおっしゃった。 そんなに深い意味はなかったと思うんだけど、フルートのKさんは結構気にしていたみたい。 確かに、それぞれの楽器にはそれぞれの難しさや苦労がある訳だから、“簡単・難しい”という言葉で単純に片付けられるものではないんだよね。ま、戯言だと軽く受け流しましょう〜。 |
2009年3月21日(土) 18:45〜20:45 「イーゴリ公序曲」&「第九」 4楽章 井戸田風「イーゴリ公」序曲!? 今日は「イーゴリ公」序曲の初合わせ・・・さてさてどんな感じになるのか、ドキドキ。 チューニングが終わって、早速頭から。 ・最初のフェルマータは、ホルン、チューバ、ティンパニのみ。低弦さんは飛び出さないように! ・頭のAndanteはかなりゆっくり。 ・Allegroは、テンポどおり速く(ここから2拍子だよ) ・58小節目の弦楽器の4分音符の刻みははっきりと。 ・Cで少しテンポを落として(ヴィオラさん、刻みでテンポを上手にゆるめて) ・Dの4小節前からテンポを速めて (トロンボーンさん、テンポアップよろしく!) ・DでAllegroのテンポにもどる。 ・140小節目のトランペットでテンポをゆるめる。141小節目のVnは急がないで。 ・142小節目からは少しゆっくりのテンポで情感を出す。 ・Eに入る前に間を取るので、フライングしないように。 ・Eからは1つ振り ・Hの2小節前から2つ振り(この後に続く低弦さん、よろしく!) ・Hから木管の8分音符は緊張感を持って ・351小節目からの1stヴァイオリンは弱くならないようにしっかりと。 ・373小節目からでてくる3連符ははっきりと。(少し強調して) ・Mの1小節前でaccel. ・MからはAllegroのテンポで ・OでCと同じようにテンポを落として(ヴィオラさん、よろしく!) ・Oの後に出てくるメロディーは装飾音符のある16分音符で急がないように ・Pの7小節目からテンポを速めて(トロンボーンさん、よろしく!) ・483小節目のトランペットでテンポをゆるめる。 ・485小節目からはゆっくりめのテンポで情感を出す。 ・Qにはいる前で間をとるので、フライングしないように。 ・Qからは1つ振り ・Qからのチェロはアジアの雰囲気を豊かに表現するように ・Rからの木管も、ただ刻まずに情感を込めて ・Sから2つ振り ・Sからはメロディー担当のクラリネットが聞こえるように他の楽器は小さく ・563小節から少しrit.して565小節目からのメロディーはたっぷりと ・Tでテンポアップ ・589小節目の弦楽器はpに落してからクレシェンド ・UのAnimatoはかなり速く ・615小節目からは1つ振りでさらに速く ・最後の小節に入る前にティンパニのロールで少しルバートするので、 指揮をみて入りを合わせること。(フライングしない!) と、先生からの指摘はこんな感じでした。全編を通して、アジアンチックな雰囲気をもっともっと表現するようにとおっしゃっていました。 お休みした人は楽譜に書き込みしてね〜。 (練習に参加した人は、復習も兼ねてチェックだよ。) 井戸田先生の「イーゴリ公」序曲は、テンポのさじ加減が絶妙で、とてもドラマティックな感じに仕上がりそうです。練習を見ていてワクワクしてきちゃいました♪ その後、第九・4楽章を少しだけ合わせました。 来週は、もう一度前プロの合わせをして、第九の1、2楽章をやるそうです。 では、また〜。 |
2009年3月14日(土) 18:45〜20:45 「第九」 4楽章 ff(フォルテッシモ〜!!) 3週間ぶりのtuttiは、4楽章から。練習期間は充分にあったので、少しは形になるかな? 頭からかと思ったら、いきなり92小節目からスタート。 有名な「歓喜」の主題がチェロ・コントラバス→ヴィオラ・チェロ→ヴァイオリン→管楽器と徐々に厚みを増してリレーされていく、感動的な部分である。井戸田先生は、オケのみで演奏されるこの主題の部分をとても大切に考えているらしく、繰り返し繰り返し練習。あまり速くなく、それでいて先へ進む感じは失わずに。 途中、ファゴットのオブリガートとヴィオラ・チェロの主題がうまくかみ合わないところがあったけど、ファゴットの問題というよりヴィオラ・チェロの方が4拍目(特に8分音符が入った小節)をややはしょるところがあってずれていたように思えた。自分の体内リズムのみで演奏しないよう、きちんと周りも把握しながら演奏する余裕を早く持てるようになりましょう。 管楽器が加わったところは、まだf一つだから頑張り過ぎないで、179小節目後半からffにできるように備えておきましょう。(164小節目は木管楽器を前面に、179小節目後半からトランペット・ホルンが表に出るように) 202小節目最後の3連符はすこしテンポを緩めて、次の小節に入る前に少し待つ。(飛び込まない!) 208小節目から三つで振るので、よく見て入る。 238小節目からのピチカートは、テンポをキープ(速くならないように)し、また投げやりな音にならず、響きのある音で。 257小節目から弦楽器は常にレガート、木管楽器はレガートの部分は思いっきりレガートにリズム系の動きはかためにきっちりと。 312小節目からの木管楽器のスラーは、歌と同様にスラーごとに区切る感じで。 331小節目から、ホルンは大変だろうけどppを維持して、ピッコロを消さないように。トランペットは、表に流れるマーチとは無関係な雰囲気で衛兵風の感じで。打楽器は、じわりじわりとクレシェンド。 550小節目などのホルン・トランペットは大きめにはっきりと。 626小節目、630小節目、634小節目、3拍目に入る前に少し間を取るので、必ず指揮を見て! 730小節目の入りも必ず指揮を見て合わせる。(729小節目の6拍目のTimpを聞く) 851小節目アウフタクトからテンポで。ただし、まだ合唱が入っているので、あんまり速くなりすぎないように。 916小節目のMaestosoから6つ振り。 920小節目Prestissimoから最後のひと踏ん張り(?)速く!! 921小節目、923小節目の管楽器の8分音符、はっきりと。 925小節目からクレッシェンド。 932小節目、最後のff!! 《全体を通して》 fとffの差をもっと明確に(ffの音量がまだまだ〜) とまあ、今回も楽譜にメモすることがいっぱいだね! 次回は、前プロの「イーゴリ公序曲」と4楽章(いよいよ頭から?!)をやります。 しっかり、おさらいしておいてね♪ |
2009年2月7日(土) 18:45〜20:45 第九 1&3楽章 第九のTpは“神の声〜”!? 井戸田先生による3回目のtuttiです。残念ながら、今日はFgさんが全滅なのでした。(>_<) 第九、1楽章の後半と3楽章をやりましたが、「Fgなしの3楽章はやりにくいなぁ・・・」と先生は苦笑しておられました。 今回もとても肌理細やかな指導で、書き出したらキリがないので、印象に残ったマエストロの言葉をいくつかピックアップしてお送りします☆ @第九の編成は、ほとんどが4声帯で成り立っている。ソリスト、合唱、弦楽器(Vn2パート、ビオラ、低弦)、木管(Fl、Ob、Cl、Fg)、Hrの全てが4パート。なのに、Tpだけが2パート。4声帯が聖歌隊だとすると、Tp2本は神のような存在。オケのtuttiの中にあっても、突き抜けて聞こえてくるようなそんな感じで。 ACl、Fg、Hrの2ndが下手だと、オケが下手に聴こえる・・・と語ったのは井戸田先生ではなく、かの巨匠“カラヤン”だとか・・・。それらの2ndがいかに重要で、また難しいパートであるか・・・物語っているエピソードです。特に、Hrの2ndさんは、常に1stに寄りそうような感じで、メロディーパートがより引き立つよう、心地よい美しいハーモニーの響きを求めて耳を働かせなければならないと。ひぇ〜、なんて高度な! ヨッシーさん、ガンバってね!! 君ならできる!!! B3楽章、出だしの1st Vnさんは、自分の出せる最も美しい音色で演奏すること。 そして、83小節目からは長い長い天国の時間の始まり。Clは“天上”を思わせるような深く豊かな音色で。96小節目Hrのソロで天国の時間は終わりを告げる。 第九の3楽章は、本当に美しい。タクトは、この楽章が一番好きです。・・・が! 楽友オケの3楽章はまだまだこれから。(音色のこともあるけど、縦の線がバラバラで全くアンサンブルになっていないー。涙) 特に、木管トップさんは、暗譜するぐらいの気持ちで練習してね! (3楽章だけでなく、他の楽章でも木管トップによるかけあいや絡みがたくさんあるよね?) さて、次回2月21日のtuttiは2楽章と3楽章の予定だけど、木管陣の出席状況で3楽章はやらないこともあるそうです。 その前に、2月14日の分奏でそれぞれしっかり復習をしておきましょう! |
2009年1月24日(土) 18:45〜20:45 第九 1&4楽章 音楽の厳しさ、楽しさ・・・ 今日も井戸田先生によるtuttiです♪ 弦メンバーは95%の高い出席率。・・・が、管楽器は、TpとFlが全滅。(>_<) Flのbonさんがお休みなのは珍しいなぁと思ったら、流行り病(インフルエンザ!!)にかかってしまったとのこと。お早い回復を心よりお祈りしております〜。 では、練習の様子を。 今日は、1楽章と4楽章の合わせです。 まずは、1楽章。初めからと思ったら、16小節目から数小節を何度も何度も繰り返し。どうやら、ここはとっても大事なとこらしい。 以下、先生からの主な指摘です。 ・16小節目アウフタクト(16分音符)のレは曲に初めて出てくる主音として、“爆発”して、ユニゾンで気迫をもって弾く(吹く)こと。(でも、なぜか、Hrの3rd&4thだけは、ユニゾンではなく、同じ音の連続?) ・19小節目のレまでの下降音形はcresc.するつもりで、そして、最後の主音は十分に鳴らして、“一番怖い形相”(!)で演奏。 ・19小節目、タイの後のファミレはファの音から強く、次の小節のラソミラまで前向きに!(遅れない!!) ・21小節目から毎小節あるfは音量の意味ではなく、強さ・アクセントの意味で、メロディは順次進行して上行しているのを感じて。 ・74小節目からのpはもっとdolce。fとpの差をもっとつけて。 (ここの部分の管楽器はtuttiではないので、歌いたいという意識、自分の音色や自分なりのdolceをいつも持って吹くこと。実際に歌ってみるのも大事。) ・95小節目のsfの8分音符は短く ・102、103小節目のリズムはもっとffで!(感じをつかむ為に、みんな歌わされてました。) ・108小節目からのpはdolceでもっとうたって。(1st Vnは音程をしっかり!) dolceにはdolce=お菓子という意味にかけて、ffはムチのように力強く、pはアメのように甘く。 ・120小節目からは、1st VnとFgに対して、2nd VnとClがかけ合いになっているので、2小節が1フレーズに聞こえるようにつなげて。124小節目からはお互いに少しずつcresc.し合うように。 ・154小節目からのsfは重々しく強く。(弦楽器は全弓で) ・159小節目アウフタクトの16分音符とその後の4分音符のシ♭はまだf。4分音符は長く。 (Vnはその4分音符をダウンで弾ききったところから次の16分音符を弾くように) ・179小節目アウフタクトのFgのメロディは大きめに。以降の木管のメロディはとっても大事! と1楽章はこのあたりでストップ。今日やったことのおさらいを兼ねて、2回ほどここまでを合わせ。 次に、お待ちかねトロンボーンさんの登場する4楽章の合わせ。 TbのためということでMの2小節前から。(この部分、みんなが一斉に演奏する中、なぜかClだけお休み?) ・Mは喜びの部分。歌詞がnで終わる言葉は子音が伸びる感じになるので、言葉に合わせて吹くように。 ・603小節目からのTbは音一つ一つにウエイト感を出して、宇宙を表わしているように。 ・NからのTb、Vc、Cbはもっと力感を持って。 井戸田先生は、Tbメンバーのことを考えて、Tbの重要箇所にポイントを置いてやろうとしてくれたのですが、メンバーの方がまだまだ練習不足で先生の要望に応えられるような演奏ができず、途中からTbは別室で個別練習。tuttiは1楽章に戻りました。 (先生の期待に応えられなかったTbのメンバーさん、次の機会にリベンジできるよう、しっかり個人練習しておいてね!) ふーっ、先生からの指摘はざっと挙げても、こんなになります! いかに内容の濃い練習であるかはお分かりになるでしょう・・・。次回以降、こんなに詳細には書かないかもしれないので、それぞれでしっかりメモをとってねー。 【マエストロ井戸田談 ベートーヴェンの音楽とは?!】 tuttiの途中で、井戸田先生からベートーヴェンについてこんなお話がありました。 作曲家としてよりピアニストとしてすでに名を挙げていたベートーヴェンは、十分な所得があり、何度も引越しができるほど裕福だった。そういう裕福なベートーヴェンの音は、決して痩せた音ではなく、厚みのあるgrandiosoでなくてはならない! 次回は、1楽章の後半と3楽章の合わせをやるそうです。先生は、1楽章はベートーヴェンの作品中7番同様、とても充実しているのでしっかりみていきたいとのこと。 (4楽章は合唱が入ってしまえば、あとは勢いみたいな・・・。苦笑) ではでは、それぞれ次回のtuttiまでにしっかりおさらいしておきましょう♪ |
2009年1月17日(土) 18:45〜20:45 第九 1&2楽章![]() 遅ればせながら、みなさん、明けましておめでとうございます♪ 本年も、市原市楽友協会、このタクトくんのオケ練日記をよろしく! さて、今年の夏の楽友協会は、久々にベートーヴェンの「第九」に挑戦です。 現N響コントラバス奏者の井戸田先生を指揮者にお迎えし、市原市合唱連盟とのタイアップというかなり力のこもったコンサートです。 早くも昨年末から分奏練習が始まっており、今日が待ちに待った“初tutti”でした。 で、練習会場に入ってビックリ!! Vnのメンバーがいきなり倍増しておりました。 「第九」人気ってやっぱり高いんですね。 と言っても、ほとんどがコン・ミスのお弟子さん。しかもかなり若い。一気に楽友協会の平均年齢がググッと若返りました。(^_^;) 練習初期から会場が狭く感じるくらい人数がいるのはいいですね。みんなのモチベーションも上がっているようでした。 練習の様子はというと・・・ Vnメンバーが、「もっと弾いて! 音が弱い!! もっと力強く!!」を連呼されてました。そういえば、吉田先生からも同じことを言われてたなぁと懐かしく思い出しました。 管楽器(特に木管)は、いきなり一人で吹かされたり、、、緊張感たっぷり。 今日の練習で、それぞれ自分の課題がくっきり絞り込めたんじゃないかな? さて、今日井戸田先生がおっしゃった中でとても印象的だった言葉を二つピックアップ。 その1 ベートーヴェンの音楽は爆発だ! その2 Vivaceは騒がしい感じ、Prestoは先へ先への意味を含んでいることを意識して。 という訳で、2楽章のPrestoはみんなの想像を超えたかなりのハイスピード。。。おそるべし! あたふたした感じにならないよう、それぞれしっかり個人練習しておいてね。(Obさん、ソロ大変だけど、ガンバレー!) 次回は、1楽章をじっくりやってから、4楽章を一通り合わせるそうです。チェロ・バスさん、4楽章の冒頭、暗譜で弾けるぐらいさらってこようね〜。 では、次回。(^o^)丿 |